看護科学プログラム【博士前期課程・博士後期課程】

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看護科学プログラム【博士前期課程・博士後期課程】

“人”と“地”の健康に、看護学専門領域における研究や学際的知見を総合的に活用して、保健・医療・福祉の分野で活躍できる高度医療専門職業人・教育研究者の育成で貢献

看護科学プログラムの教育の特徴は以下の3点です。

  1. 現代社会の多様な要請に応えるための、看護学専門領域における研究や学際的知見の成果を取捨選択・活用できる能力を身につける教育
  2. 保健・医療・福祉の分野で高度な専門性をもって活躍できる高度医療専門職業人の教育
  3. 学位論文を作成し、自身の研究の意義と発展可能性を発表できるプレゼンテーション能力、質疑応答できるコミュニケーション能力を身につける教育

取得できる免許・資格・受験資格

専門看護師(CNS/がん・母性)

日本看護協会が定める専門看護師(CNS/がん・母性)受験資格が取得可能です。受験資格取得に際しては、看護科学プログラム博士前期課程の修了要件単位に含まれる科目の履修が必要となります。また、受験に際しては、その他の要件として、看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であり、そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修をしていることが必要となります。

取得できる学位

課程 専攻 プログラム 取得できる学位
博士前期課程 総合医薬学専攻 看護科学プログラム 修士(看護学)
博士後期課程 総合医薬学専攻 看護科学プログラム 博士(看護学)

研究テーマ

研究テーマピックアップ

  • 母性看護学に関する研究

    母性看護学に関する研究

    母性看護学に関する幅広い研究を展開しています。例えば、産後うつのリスク要因や予防法、母子感染症の管理、母乳育児支援、そして助産師と多職種との連携に焦点を当てた研究などがあります。マタニティサイクルにある女性とその家族だけではなく、女性のライフサイクル全般におけるwell-beingを支援するための実践的な知識と戦略を追求しています。

  • 疾病だけでなく、みんなの健康を科学する

    疾病だけでなく、みんなの健康を科学する

    一人ひとりの疾病や健康について、“その人を看る”という看護独自の視点に留まらず、大学院では多面的なデータから、新たな事実を見つける視野を養いたい。手で触れて、目で見て感じるものをみんなに共有できる情報に正しくおきかえることが求められている。新たなヘルスサイエンスの発信者として、自立しよう。

  • 母性看護学に関する研究

    母性看護学に関する研究

    母性看護学に関する幅広い研究を展開しています。例えば、産後うつのリスク要因や予防法、母子感染症の管理、母乳育児支援、そして助産師と多職種との連携に焦点を当てた研究などがあります。マタニティサイクルにある女性とその家族だけではなく、女性のライフサイクル全般におけるwell-beingを支援するための実践的な知識と戦略を追求しています。

  • 疾病だけでなく、みんなの健康を科学する

    疾病だけでなく、みんなの健康を科学する

    一人ひとりの疾病や健康について、“その人を看る”という看護独自の視点に留まらず、大学院では多面的なデータから、新たな事実を見つける視野を養いたい。手で触れて、目で見て感じるものをみんなに共有できる情報に正しくおきかえることが求められている。新たなヘルスサイエンスの発信者として、自立しよう。

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程

教育目的・教育目標・3つのポリシー

大学院の目的

本学大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする。

教育研究上の目的

看護科学プログラムは、現代社会の多様な要請に応えるために、看護学専門領域における研究や学際的知見の成果を総合的に活用して、保健・医療・福祉の分野で活躍できる高度医療専門職業人又は教育研究者を育成することを目的とする。

ディプロマ・ポリシー

修了認定・学位授与の方針

  • 看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、一連の研究プロセスと網羅的に立案・展開できる研究能力を身につけている。
  • 看護の現状認識と将来の展望に立ち、保健医療福祉における課題を総合的・組織的に把握し、解決を図ることができ、看護の高度で専門的な職業人として国際的にも信頼・通用する卓越した知識・能力を身につけている。

上記の人材の育成を目的に、以下に示す「基盤的能力」、「専門的学識」、「倫理観」、「創造力」として、十分な学修成果を上げた者に修士(看護学)の学位を授与する。

到達目標及び到達指標

基盤的能力

  • 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、知識基盤社会を多様に支える高度な知的能力を⾝につけている。
  • 〈到達指標〉自ら研究課題を発見し設定できる。
    俯瞰的かつ批判的なものの見方で研究論文を読み、研究方法等を評価できる。
    他者を納得させることのできるコミュニケーション能力を修得できる。
    情報発信力・語学力を含めたコミュニケーション能力を修得できる。
    生涯を通じた研究マインドを涵養する。

専門的学識

  • 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、高度な専門的知識・能力と、一連の研究プロセスを網羅的に立案・展開できる研究能力を⾝につけている。
  • 〈到達指標〉高度な専門的知識・関連する分野の基礎的素養を涵養する。
    自らの研究分野以外の幅広い知識を応用できる。

倫理観

  • 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、高い倫理性・倫理観を⾝につけている。
  • 〈到達指標〉看護倫理について深く理解できる。
    看護の学識者としての倫理観を備えられる。

創造力

  • 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、看護の現状認識と将来の展望に立ち、保健医療福祉における課題を総合的・組織的に把握し、解決を図ることができ、地域社会・文化規範の中で責任を果たしうる創造力を⾝につけている。
  • 〈到達指標〉学際的な分野への対応能力を含めた専門的知識を活用・応用できる。
    現状の課題分析と方略策定ができる。
    保健医療福祉に携わる専門職の協働においてマネジメントできる。
    国際性、国際的な通用性、信頼性の向上、世界の多様な文化・歴史を理解できる。

カリキュラム・ポリシー

教育課程編成方針

  • 看護科学プログラムでは、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4つの能力を体系的に修得できる教育課程を編成する。
  • 看護学専門領域における研究や学際的な動向について多角的に情報を収集し、より質の高い看護実践・教育を導く看護研究課題を設定し、研究論文作成・公表に必要な基本的研究方法を体系的に修得する教育課程を編成する。
  • 看護の対象すなわち個人・家族・集団・コミュニティを包括的・全人的に理解し、学際的知見を総合的に取り入れ、国際的にも信頼・通用する確かな看護実践能力と指導力、さらに保健医療福祉に携わる専門職としてのマネジメント能力を体系的に修得する教育課程を編成する。
  • ホリスティックな看護と伝統的なケアを含めた統合医療の観点を取り入れ、高い倫理観のもと看護の根元を追究し続ける素養を修得する教育課程を編成する。

教育課程実施方針

看護科学プログラムにおける教育は、大学院共通科目、研究科共通科目、看護科学プログラムの各科目、学位論文指導により実施する。

  1. 1年次より、学位論文の研究課題・計画を検討する。倫理手続きを遵守し研究を遂行し、修士(看護学)の学位論文を作成する。
  2. 看護の指導者・研究者に必要な基盤となるプログラム共通科目と、各専門領域における質の高い実践を導き出す看護学特論を置く。
  3. 専門看護師およびナースプラクティショナーの教育課程を置き、看護専門領域の高度専門職業人を養成するコースを併設する。

学修内容、学修方法及び学修成果の評価方法

基盤的能力

  • 〈学修内容〉看護の基盤となる理論と実践を学修する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。
    1. 看護研究の意義、看護の現状分析、研究課題の検討
    2. 研究的視点から研究課題を見出し、科学的な過程をふまえた看護実践に寄与する研究能力
    3. 自己の研究課題に関連した先行研究に関する批判的検討、関連する研究方略
    4. 研究計画を実施してその結果をまとめ、得られた知見を社会化するための論文作成および発表
      併せて、看護科学関連領域を含む、修士として⾝につけるべき幅広い知識の修得のために、大学院共通科目及び研究科共通科目の講義を実施する。
  • 〈学修方法〉以下の内容のカリキュラムを講義・演習・実験実習により教授する。
    1. 対象を全人的・包括的に捉え、援助ニーズに対応した看護介入に関する理論の適用方法について教授する。
    2. 看護事象を探究するために、看護実践の構造を明確にし、理論創出する手法について教授する。
    3. 統計学の考え方、基本的手法、多変量解析、論文で使われる統計手法について教授する。
    4. 対象の理解と支援に関する諸理論、臨床判断・治療に必要な知識を理解し、高度な看護実践について教授する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の看護学における意義に関する論述内容と、研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

専門的学識

  • 〈学修内容〉卓越した看護実践を導く教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。
    1. 看護理論の特徴、看護学の実践・教育・研究の特徴、基盤となる知識、看護の教育・研究領域の課題と方向性の探求
    2. 看護実践のモデルとアセスメント方法
    3. 看護専門職の機能とその機能を駆使する方法と社会的責任
  • 〈学修方法〉看護実践のうえで必要となる人間の心理・行動原理について教授する。
    全ライフサイクルにおいて、病を持つ人から健康の維持・増進する人とその家族への、看護実践基盤となる主な理論とその概念、看護課題としての的確なアセスメント、必要なケアを探求する教授方法を実施する。
    保健医療福祉に関連する最新の知識・技術を獲得する方法と、看護実践領域への適用について教授する。
    対象の包括的アセスメント能力と高度な看護実践のための方略を探究する教授方法を実施する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の看護実践上の意義に関する論述内容と、研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

倫理観

  • 〈学修内容〉看護・研究倫理に関する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。
    1. 看護倫理の独自性の基礎をなすケアリング
    2. 看護場面で向き合う健康課題や問題に対する倫理的判断
    3. 研究の全過程における倫理的配慮
  • 〈学修方法〉看護の対象の特性に見合った、倫理的課題を検討する教授方法を実施する。
    患者や家族の擁護の立場から、安全なケア環境を促進し、倫理的実践の普及を志向する教授方法を実施する。
    併せて大学院共通科目「研究倫理」を講義(対面又は多様なメディアを高度に利用)により実施し、倫理原則、研究倫理ガイドラインを活用する方法を教授する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究倫理に関する論述内容と、看護専門領域の高度専門職業人・研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

創造力

  • 〈学修内容〉看護の学際性に関する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。
    1. 多職種連携における看護職の役割、チーム医療における看護の専門性と協働のあり方
    2. 人びとの健康な社会生活に貢献する制度政策への看護の戦略的・政策的働きかけの方法
  • 〈学修方法〉現代社会で求められる看護専門職としてのあり方、現状と課題、将来の方向性を考える教授方法を実施する。
    保健医療福祉および看護政策の現状と課題、公的サ-ビスの理念を教授する。
    各国における保健医療福祉政策、看護政策の現状と課題について比較検討する教授方法を実施する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の発展可能性に関する論述内容と、看護専門領域の高度専門職業人・研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

アドミッション・ポリシー

入学者受入れの方針

看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、研究遂行能力または高度で専門的な職業人に必要な能力を養うという目的を理解し、次の資質をもつ学生を求める。

  1. 高度な先端医療に対応できる技術、心理や生命倫理など全人的な理解、人々のQOLや自己回復を引き出す能力、保健医療福祉の課題などの熟達した対応が求められる分野で活躍したいと考えている者
  2. 看護の現状認識と将来の展望にたって保健医療福祉の課題を総合的・組織的に把握し、課題に対応できることを目指す優れた看護実践のためのキャリア形成を求めている者

入学者選抜の基本方針(入試種別とその評価方法)

多様な学生を受け入れるため、4月入学と10月入学を認め、年2回の入学者選抜を実施する。また社会人特別入試を実施する。

一般入試

入学者の選抜は、小論文・適性検査、外国語(英語)試験及び口述試験の成績により、高度な看護実践能力と看護研究方法を修得するための基盤となる基礎的な知識、研究遂行能力等を評価する。

社会人特別入試

入学者の選抜は、業績審査、外国語(英語)試験及び口述試験の成績により、高度な看護実践能力と看護研究方法を修得するための基盤となる看護実践実績及び(業務)研究実績、研究への関心・遂行能力等を評価する。

求める資質・能力

基盤的能力

  • 〈求める資質・能力〉看護という学問領域に関心を持ち、看護学研究を実施することの意義を理解し、価値を置いている。

専門的学識

  • 〈求める資質・能力〉より質の高い看護実践を提供するために、研究的アプローチによることの意義を理解し、価値を置いている。
    看護の高度で専門的な職業人としてのキャリアを積むことに価値を置いている。

倫理観

  • 〈求める資質・能力〉看護学領域の研究を遂行するにあたり、高い倫理観を有している。

創造力

  • 〈求める資質・能力〉看護専門領域の高度専門職業人・研究者として、生涯学び、自己研鑽することの意思を有している。

カリキュラム・履修モデル

カリキュラムマップ

看護科学プログラムカリキュラムマップ

履修モデル

研究テーマ:[研究者コース]看護ケアの開発とエビデンス構築

養成する具体的な人材像:看護師養成機関(大学・短大等)の教員(研究者含む)、基幹病院・地域病院の看護指導者

大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目
専門科目 特別研究
1年次 1T
研究倫理 1
英語論文作成Ⅰ 1
総合医薬学 1
看護研究 2
フィジカルアセスメント 2
看護ケアサイエンス学特論Ⅰ 2
 
2T
研究者としてのコミュニケーション:基礎と応用 1
 
3T
科学技術と持続可能社会 1
解剖生理病態学序論 1
コンサルテーション論 2
看護管理論 2
看護ケアサイエンス学演習Ⅰ 4
 
4T
臨床研究の計画法 1
解剖生理病態学特論 1
 
2年次 1T
看護ケアサイエンス学特別研究 8
2T
3T
4T
取得単位数 4 4 14 8
22

修得単位数合計:30単位(ただし母子看護学は32単位必要)

研究テーマ:[専門看護師(CNS)コース]専門看護師取得ならびに関連する領域別テーマ(母性看護)

養成する具体的な人材像:専門看護師(CNS:母性看護)

大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目
専門科目 特別研究
1年次 1T
研究倫理 1
データサイエンス特論 1
総合医薬学 1
心身健康科学 1
病態薬理学序論 1
フィジカルアセスメント 2
看護倫理 2
病態生理学 2
母性看護学特論Ⅰ 2
母性看護学特論Ⅱ 2
母性看護学特論Ⅲ 2
周産期看護実践演習Ⅰ 2
 
2T
地域共生社会特論 1
病態薬理学特論 1
 
3T
科学技術と持続可能社会 1
 
看護管理論 2
看護理論 2
看護政策論 2
臨床薬理学 2
周産期看護実践演習Ⅱ 2
周産期看護実践演習Ⅲ 2
周産期看護実践演習Ⅳ 2
周産期看護実習Ⅰ(1年次-2年次通年) 4
周産期看護実習Ⅱ(1年次-2年次通年) 4
周産期看護実習Ⅲ(1年次-2年次通年) 2
 
4T    
2年次 1T
母子看護学特別研究 8
2T
3T
4T
取得単位数 4 4 38 8
46

修得単位数合計:54単位(共通科目8単位+CNS科目46)

研究テーマ:[ナースプラクテイショナ―(NP)コース]ナースプラクテイショナ―取得ならびに領域別テーマ(急性領域)

養成する具体的な人材像:看護師養成機関(大学・短大等)の教員・研究者、基幹病院・地域病院の看護指導者

大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目
専門科目 特別研究
1年次 1T
研究倫理 1
データサイエンス特論 1
総合医薬学 1
病態薬理学序論 1
フィジカルアセスメント 2
臨床推論Ⅰ 2
病態生理学* 2
看護研究* 2
看護倫理* 2
アドバンスプラクティス基礎特論 2
アドバンスプラクティス基礎実習Ⅰ* 1
 
2T
地域共生社会特論 1
病態薬理学特論 1
 
臨床推論Ⅱ 2
フィジカルアセスメント特論 2
アドバンスプラクティス基礎実習Ⅱ(2T-3T) 1

疾病・臨床病態概論(2T-4T)

4
 
3T
科学技術と持続可能社会 1
解剖生理病態学序論 1
臨床薬理学 2
看護政策論 2
医療安全(3T) 1
4T
解剖生理病態学特論 1
 
2年次 1T
アドバンスプラクティス特論Ⅰ** 6
アドバンスプラクティス特論Ⅱ** 4
アドバンスプラクティス演習Ⅰ** 3
アドバンスプラクティス演習Ⅱ** 1
アドバンスプラクティス実習Ⅰ** 6
アドバンスプラクティス実習Ⅱ** 3
クリティカル・ケア特論** 2
アドバンスプラクティス総合実習*** 6
2T  
3T
アドバンスプラクティス実践課題研究 3
4T
取得単位数 4 5 14 44 3
61

修得単位数合計:急性期領域71(内実習17)、 * 1年1T-2T、** 1年4T-2年通年、*** 2年3T-4T

教員一覧

研究領域 教員氏名 リンク
基礎看護学 教授西谷 美幸
基礎看護学 准教授吉井 美穂
基礎看護学 准教授坪田 恵子
成人看護学 教授安田 智美
成人看護学 准教授山田 理絵
小児看護学 准教授桶本 千史
母性看護学 教授長谷川 ともみ
母性看護学 准教授二川 香里
母性看護学 准教授笹野 京子
精神看護学 教授比嘉 勇人
地域看護学 教授田村 須賀子
人間科学 教授金森 昌彦
人間科学 准教授髙倉 恭子
行動科学 教授堀 悦郎

教育目的・教育目標・3つのポリシー

大学院の目的

本学大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする。

教育研究上の目的

看護科学プログラムは、現代社会の多様な要請に応えるために、看護学専門領域における研究や学際的知見の成果を総合的に活用して、保健・医療・福祉の分野で活躍できる高度医療専門職業人又は教育研究者を育成することを目的とする。

ディプロマ・ポリシー

修了認定・学位授与の方針

看護学の研究者として一連の研究プロセスを自律して遂行・展開でき、又は高度な専門性が求められる看護実践の多様な領域で、研究マインドに基づいた実践・教育・管理能力とその基礎となる豊かな学識を身につけている。
上記の人材の育成を目的に、以下に示す「基盤的能力」、「専門的学識」、「倫理観」、「創造力」を身につけ、十分な学修成果を上げた者に博士(看護学)の学位を授与する。

到達目標及び到達指標

基盤的能力

  • 〈学修成果〉幅広く豊かな学識と各々の専門分野における高度な知識・研究能力を基盤に、看護の対象者を全人的な観点から理解し、教育・研究・社会貢献に取り組むことができる能力を身につけている。
  • 〈到達指標〉社会の変化に即した「看護学」の学問発展に寄与する。
    「東洋の知」と西洋医療の統合に立脚した看護実践知を開発・創造できる。
    国内外地域住民の生活文化に寄与する。
    大学院共通科目、研究科共通科目の修了要件単位を修得していること。
    学位論文本審査に合格すること。

専門的学識

  • 〈学修成果〉専門的な知識・技術の必要性が強調されるなか、個人・家族・集団・コミュニティの尊厳を重視し、看護の対象者を全人的な観点から理解でき、その知見を看護本来の機能に立ち返り、実践現場で活用し、教育研究に還元する能力を身につけている。
  • 〈到達指標〉社会の変化に即した「看護学」の学問発展に寄与する研究課題が検討できる。
    「東洋の知」と西洋医療の統合に立脚した看護実践知を開発・創造できる。
    国内外地域住民の生活文化に寄与する研究課題が検討できる。

倫理観

  • 〈学修成果〉看護の学識者として責任と役割を果たす上での基盤となる看護哲学を身につけている。
    自らの看護及び人生経験を通して看護観や世界観を深めていくと同時に、普遍性を有する看護哲学を追究し続けることができる能力を身につけている。
  • 〈到達指標〉科学の歴史や哲学を看護(学)との関連で理解できる。
    看護倫理について深く理解できる。
    看護の学識者としての倫理観を備えられる。
    研究科共通科目「医薬学プロフェッショナル研究論」の単位を修得していること。

創造力

  • 〈学修成果〉「実践の知を集積した学問」であるところの看護学の、学問体系構築に寄与しうる知見を蓄積し、研究手法について開発できる能力を身につけている。
  • 〈到達指標〉高度な先端医療技術を中心とした看護実践と基礎教育に、個人・家族・集団・コミュニティの尊厳を重視した、より実践可能な方略を創造的、斬新で革新的な研究マインドで取り組む能力を醸成する。

カリキュラム・ポリシー

教育課程編成方針

  • 看護科学プログラムでは、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4つの能力を体系的に修得できる教育課程を編成する。
  • 看護学専門領域における研究や学際的な動向について多角的に情報を収集し、普遍性の高い看護実践・教育を導く看護理論の構築に寄与するとともに、個人・家族・集団・コミュニティの尊厳を重視した全人的・包括的な看護の視点を踏まえた研究活動を自律して遂行・展開できる能力を修得する教育課程を編成する。
  • 全人的・包括的な看護の専門的な職業人として、国際的にも信頼され通用し、卓越した実践能力を研鑽し、看護専門領域の高度専門職業人を教育・指導・管理できる能力を体系的に修得する教育課程を編成する。

教育課程実施方針

看護科学プログラムにおける教育は、授業科目の履修と学位論文の作成に関する指導により実施する。

  1. 1年次より、学位論文の研究計画を検討・作成する。各自の研究課題に関する概念を明確にし、妥当性のある研究方法を立案する能力を獲得するために選択科目を置く。
  2. 2年次前期までに学位論文研究計画と倫理手続きを遵守し研究を遂行する。また3年次までに科学的根拠に基づく研究方法・研究成果の考察を踏まえた博士(看護学)学位論文を作成するために、研究計画審査、中間報告会及び論文審査(予備・本審査)を編成し実施する。

学修内容、学修方法及び学修成果の評価方法

基盤的能力

  • 〈学修内容〉看護事象を捉えるための看護理論、看護学を追究する研究方法を修得、統合医療の観点からのアプローチを修得できる教育課程を編成し、実施する。
    また、博士として身につけるべき幅広い知識の修得のために、大学院共通科目、研究科共通科目「医薬学プロフェッショナル研究論」の講義・演習を実施する。
  • 〈学修方法〉看護理論を実践の場での活用の観点から理解し、各理論の考え方・発展させる方法を学修する。
    看護理論構築に必要な、看護事象の捉え方、看護学体系に位置づく構築プロセスを学修する。
    種々の看護研究方法の特徴及び適用範囲、限界等を理解し、看護学の研究的アプローチの方法を学修する。
    大学院共通科目、研究科共通科目は講義(対面又は多様なメディアを高度に利用)・演習により学修する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、中間報告会及び論文審査(予備・本審査)において、自身の看護学研究としての厳密性(学術性)に関する論述内容と、自律した研究者に相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。
    大学院共通科目、研究科共通科目は試験やレポート等により成績評価基準に基づき総合的に評価する。

専門的学識

  • 〈学修内容〉人間の本来の在り方から全人的な個としての在り方、環境との相互関係で成長発達していく在り方、さらに、社会でのケアシステムの中での在り方、の三側面から看護事象を捉えることにより、研究課題・目的を設定、研究方法を選択の上、新規性、実践領域への応用性、厳密性(学術性)を備えた博士(看護学)学位論文を作成する教育課程を編成し、実施する。
  • 〈学修方法〉統合医療における看護学の役割を明らかにする方法を学修する。
    個人・家族・集団・コミュニティの尊厳を重視し、全体性に対して看護が働きかけていくプロセスを学修する。
    看護事象、研究課題に適した研究方法を選択・決定していくプロセスを学修する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、中間報告会及び論文審査(予備・本審査)において、自身の研究の実践領域への応用性に関する論述内容と、自律した研究者に相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

倫理観

  • 〈学修内容〉普遍性を有する看護哲学を追究し続けるため、道理を逸脱しない科学や看護の発展を見極める高い倫理観を培う教育課程を編成し、実施する。
  • 〈学修方法〉地域の機関・専門職と共同して、社会的弱者に対する倫理的課題に向けた取り組みについて学修する。
    個人や集団の持つ文化及び倫理的側面を理解した上での看護実践について学修する。
    研究科共通科目「医薬学プロフェッショナル研究論」では、講義(対面又は多様なメディアを高度に利用)により学修する。
  • 〈学修成果の評価方法〉中間報告会及び論文審査(予備・本審査)において、自身の研究倫理に関する論述内容と、自律した研究者に相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。
    研究科共通科目「医薬学プロフェッショナル研究論」では、試験やレポート等により成績評価基準に基づき総合的に評価する。

創造力

  • 〈学修内容〉看護や教育の実践現場における優れた技術の科学的な根拠を追究し、理論化に向けた分析方法を教授し、看護学教育方法を開発する教育課程を編成し、実施する。
  • 〈学修方法〉看護理論の創出、評価・尺度の開発、システム化を目指し、看護実践の質向上に寄与 する教育研究を学修する。
    ヒトの生体防御システムから、人間の健康、病気、回復を捉え、看護の新たな知の創出を目指す教育研究を学修する。
    コミュニティでの生活を支えるため、個人・家族・地域・政策等を総合的に捉え、人々の持てる力を引き出すマネジメントにより、看護の新たな知の創出を目指す教育研究を学修する。
  • 〈学修成果の評価方法〉評価は、中間報告会及び論文審査(予備・本審査)において、自身の研究の新規性に関する論述内容と、自律した研究者に相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。

アドミッション・ポリシー

入学者受入れの方針

豊かで幅広い学識と高度な問題解決能力を有する人材育成を目指し、看護の教育・研究基盤を確立するため、知の統合・創生と実践の改革・開発・創造でき、国内外の生活文化に貢献しうる実践的研究者を育成することを目的とする。この目的を理解し、次の資質をもつ学生を求める。

  1. 看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、一連の研究プロセスを網羅的に立案・展開できる研究能力を身につけている。
  2. 看護の現状認識と将来の展望に立って保健医療福祉の課題を総合的・組織的に把握し、解決を図ることができ、看護の高度で専門的職業人として国際的にも信頼・通用する卓越した知識・能力を身につけている。

入学者選抜の基本方針(入試種別とその評価方法)

多様な学生を受け入れるため、4月入学と10月入学を認め、年2回の入学者選抜を実施する。また外国人留学生特別入試を実施する。

一般入試

入学者の選抜は、小論文・適性検査、外国語(英語)試験、口述試験及び成績証明書の成績等により、大学院修士課程修了相当の学力、意欲、能力等、看護研究遂行能力を評価する。

外国人留学生特別入試

入学者の選抜は、小論文・適性検査、外国語(英語)試験、口述試験及び成績証明書の成績等により、大学院修士課程修了相当の学力、意欲、能力等、看護研究遂行能力を評価する。

求める資質・能力

基盤的能力

  • 〈求める資質・能力〉看護学としての学術性の高い研究を実施することの意義を理解し、価値を置いている。
    生涯学習能力を身につけ、自身のキャリア形成に研究的アプローチが意義づけられている。

専門的学識

  • 〈求める資質・能力〉看護の実践領域に寄与するために、専門的で学術性の高い研究アプローチの意義を理解し、価値を置いている。
    看護の実践領域における創造的・革新的な研究アプローチに関心があり、価値を置いている。

倫理観

  • 〈求める資質・能力〉看護学領域の研究を自律して遂行するにあたり、倫理的配慮を貫く意思を有している。
    これまでの研究実績のなかに、研究倫理的疑義が無い、あるいは疑義に対して、他の研究者に納得のいく説明ができる。

創造力

  • 〈求める資質・能力〉看護学の実践的研究者として、生涯において研究を遂行していく意思を有している。

カリキュラム・履修モデル

カリキュラムマップ

看護科学プログラムカリキュラムマップ

修了要件:22単位以上修得及び博士論文試験・審査に合格

履修モデル

研究テーマ:教育・研究者として、また管理者として研究的視点をもって看護実践現場の問題を見出し、 研究的に解決が図れるよう研究力を 獲得した人材

養成する具体的な人材像:看護科学に新たな知見を付与する地域ケアシステムに関する研究

大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目
専門科目 特別研究
1年次 1T
医薬学プロフェッショナル研究論 1
医療制度と医療経営特論 1
看護科学特別研究 10
2T
看護科学特論 1
3T
学際融合発表演習Ⅰ 1
地域ケアシステム看護科学特論 2
4T
英語論文作成Ⅱ 1
2年次 1T
地域ケアシステム看護科学演習 4
2T
3T
学際融合発表演習Ⅱ 1
4T
3年次 1T
2T
3T
4T
取得単位数 3 2 7 10

修得単位数合計:22単位

研究テーマ:個及びコミュニティの尊厳を重視した全人的・ 包括的な医療を看護学の切り口からアプローチできる看護実践者・指導者を エンパワーできる看護学研究者

養成する具体的な人材像:乳幼児期から学童期の食物アレルギー児とその養育者への病態生理の教育に関する研究

大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目
専門科目 特別研究
1年次 1T
医薬学プロフェッショナル研究論 1
医療制度と医療経営特論 1
医学連携特論 1
看護科学特別研究 10
2T
研究者としてのコミュニケー ション:基礎と応用 1
3T
学際融合発表演習Ⅰ 1
臨床・生体機能看護科学特論 2
4T
2年次 1T
臨床・生体機能看護科学演習 4
2T
3T
学際融合発表演習Ⅱ 1
4T
3年次 1T
2T
3T
4T
取得単位数 3 2 7 10

修得単位数合計:22単位

教員一覧

研究領域 教員氏名 リンク
基礎看護学 教授西谷 美幸
基礎看護学 教授比嘉 勇人
基礎看護学 准教授坪田 恵子
基礎看護学 准教授髙倉 恭子
臨床・生体機能看護科学 教授長谷川 ともみ
臨床・生体機能看護科学 准教授吉井 美穂
臨床・生体機能看護科学 准教授二川 香里
臨床・生体機能看護科学 准教授山田 理絵
地域ケアシステム看護科学 教授田村 須賀子
地域ケアシステム看護科学 教授堀 悦郎
地域ケアシステム看護科学 講師鈴木 悟子
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