“人”と“地”の健康に、看護学専門領域における研究や学際的知見を総合的に活用して、保健・医療・福祉の分野で活躍できる高度医療専門職業人・教育研究者の育成で貢献 看護科学プログラムの教育の特徴は以下の3点です。 現代社会の多様な要請に応えるための、看護学専門領域における研究や学際的知見の成果を取捨選択・活用できる能力を身につける教育 保健・医療・福祉の分野で高度な専門性をもって活躍できる高度医療専門職業人の教育 修士学位論文を作成し、自身の研究の意義と発展可能性を発表できるプレゼンテーション能力、質疑応答できるコミュニケーション能力を身につける教育 取得できる免許・資格・受験資格 高度実践力を持つ看護師を目指す方にお勧めします。 専門看護師(CNS/がん・母性) 日本看護協会が定める専門看護師(CNS/がん・母性)受験資格が取得可能です。受験資格取得に際しては、看護科学プログラム(修士課程)の修了要件単位に含まれる科目の履修が必要となります。また、受験に際しては、その他の要件として、看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であり、そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修をしていることが必要となります。 診療看護師(NP)/プライマリ・ケア領域、クリティカル・ケア領域 日本NP教育大学院協議会が定める診療看護師のプライマリ・ケア領域、クリティカル・ケア領域における受験資格が取得可能です。受験資格取得に際しては、看護科学プログラム(修士課程)NPコース(慢性期領域、急性期領域)の修了要件単位に含まれる科目の履修が必要になります。また、NPコースへの入学要件として①日本国の看護師の免許を取得していること、②5年以上の看護職としての経験があることが必要となります。なお、NPコース修了者は慢性期領域/急性期領域毎に次の区分の特定行為研修を修了したことになります。 パッケージ区分・特定行為区分 慢性期領域 在宅・慢性期領域パッケージ <2領域共通> 呼吸器(気道確保に係るもの)関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投 与関連、血糖コントロールに係る薬剤投与関連、循環動態に係る薬剤 投与関連 急性期領域 外科系基本領域パッケージ、 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、 透析管理関連 研究テーマ 研究テーマピックアップ 疾病だけでなく、みんなの健康を科学する一人ひとりの疾病や健康について、“その人を看る”という看護師独自の視点に留まらず、大学院では多面的なデータから、新たな事実をみつける視野を養いたい。手で触れて、目で見て感じるものをみんなに共有できる情報に正しくおきかえることが求められている。新たなヘルスサイエンスの発信者として、自立しよう。 疾病だけでなく、みんなの健康を科学する一人ひとりの疾病や健康について、“その人を看る”という看護師独自の視点に留まらず、大学院では多面的なデータから、新たな事実をみつける視野を養いたい。手で触れて、目で見て感じるものをみんなに共有できる情報に正しくおきかえることが求められている。新たなヘルスサイエンスの発信者として、自立しよう。 教育目的・教育目標・3つのポリシー 大学院の目的 本学大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする。 教育研究上の目的 看護科学プログラムは、現代社会の多様な要請に応えるために、看護学専門領域における研究や学際的知見の成果を総合的に活用して、保健・医療・福祉の分野で活躍できる高度医療専門職業人又は教育研究者を育成することを目的とする。 ディプロマ・ポリシー 修了認定・学位授与の方針 看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、一連の研究プロセスと網羅的に立案・展開できる研究能力を身につけている。 看護の現状認識と将来の展望に立ち、保健医療福祉における課題を総合的・組織的に把握し、解決を図ることができ、看護の高度で専門的な職業人として国際的にも信頼・通用する卓越した知識・能力を身につけている。 上記の人材の育成を目的に、以下に示す「基盤的能力」、「専門的学識」、「倫理観」、「創造力」として、十分な学修成果を上げた者に修士(看護学)の学位を授与する。 到達目標及び到達指標 基盤的能力 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、知識基盤社会を多様に支える高度な知的能力を⾝につけている。 〈到達指標〉自ら研究課題を発見し設定できる。 俯瞰的かつ批判的なものの見方で研究論文を読み、研究方法等を評価できる。 他者を納得させることのできるコミュニケーション能力を修得できる。 情報発信力・語学力を含めたコミュニケーション能力を修得できる。 生涯を通じた研究マインドを涵養する。 専門的学識 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、高度な専門的知識・能力と、一連の研究プロセスを網羅的に立案・展開できる研究能力を⾝につけている。 〈到達指標〉高度な専門的知識・関連する分野の基礎的素養を涵養する。 自らの研究分野以外の幅広い知識を応用できる。 倫理観 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、高い倫理性・倫理観を⾝につけている。 〈到達指標〉看護倫理について深く理解できる。 看護の学識者としての倫理観を備えられる。 創造力 〈学修成果〉看護専門職・研究者として、看護の現状認識と将来の展望に立ち、保健医療福祉における課題を総合的・組織的に把握し、解決を図ることができ、地域社会・文化規範の中で責任を果たしうる創造力を⾝につけている。 〈到達指標〉学際的な分野への対応能力を含めた専門的知識を活用・応用できる。 現状の課題分析と方略策定ができる。 保健医療福祉に携わる専門職の協働においてマネジメントできる。 国際性、国際的な通用性、信頼性の向上、世界の多様な文化・歴史を理解できる。 カリキュラム・ポリシー 教育課程編成方針 看護科学プログラムでは、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4つの能力を体系的に修得できる教育課程を編成する。 看護学専門領域における研究や学際的な動向について多角的に情報を収集し、より質の高い看護実践・教育を導く看護研究課題を設定し、研究論文作成・公表に必要な基本的研究方法を体系的に修得する教育課程を編成する。 看護の対象すなわち個人・家族・集団・コミュニティを包括的・全人的に理解し、学際的知見を総合的に取り入れ、国際的にも信頼・通用する確かな看護実践能力と指導力、さらに保健医療福祉に携わる専門職としてのマネジメント能力を体系的に修得する教育課程を編成する。 ホリスティックな看護と伝統的なケアを含めた統合医療の観点を取り入れ、高い倫理観のもと看護の根元を追究し続ける素養を修得する教育課程を編成する。 教育課程実施方針 看護科学プログラムにおける教育は、大学院共通科目、研究科共通科目、看護科学プログラムの各科目、学位論文指導により実施する。 1年次より、学位論文の研究課題・計画を検討する。倫理手続きを遵守し研究を遂行し、修士(看護学)の学位論文を作成する。 看護の指導者・研究者に必要な基盤となるプログラム共通科目と、各専門領域における質の高い実践を導き出す看護学特論を置く。 専門看護師およびナースプラクティショナーの教育課程を置き、看護専門領域の高度専門職業人を養成するコースを併設する。 学修内容、学修方法及び学修成果の評価方法 基盤的能力 〈学修内容〉看護の基盤となる理論と実践を学修する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。 看護研究の意義、看護の現状分析、研究課題の検討 研究的視点から研究課題を見出し、科学的な過程をふまえた看護実践に寄与する研究能力 自己の研究課題に関連した先行研究に関する批判的検討、関連する研究方略 研究計画を実施してその結果をまとめ、得られた知見を社会化するための論文作成および発表 併せて、看護科学関連領域を含む、修士として⾝につけるべき幅広い知識の修得のために、大学院共通科目及び研究科共通科目の講義を実施する。 〈学修方法〉以下の内容のカリキュラムを講義・演習・実験実習により教授する。 対象を全人的・包括的に捉え、援助ニーズに対応した看護介入に関する理論の適用方法について教授する。 看護事象を探究するために、看護実践の構造を明確にし、理論創出する手法について教授する。 統計学の考え方、基本的手法、多変量解析、論文で使われる統計手法について教授する。 対象の理解と支援に関する諸理論、臨床判断・治療に必要な知識を理解し、高度な看護実践について教授する。 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の看護学における意義に関する論述内容と、研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。 専門的学識 〈学修内容〉卓越した看護実践を導く教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。 看護理論の特徴、看護学の実践・教育・研究の特徴、基盤となる知識、看護の教育・研究領域の課題と方向性の探求 看護実践のモデルとアセスメント方法 看護専門職の機能とその機能を駆使する方法と社会的責任 〈学修方法〉看護実践のうえで必要となる人間の心理・行動原理について教授する。 全ライフサイクルにおいて、病を持つ人から健康の維持・増進する人とその家族への、看護実践基盤となる主な理論とその概念、看護課題としての的確なアセスメント、必要なケアを探求する教授方法を実施する。 保健医療福祉に関連する最新の知識・技術を獲得する方法と、看護実践領域への適用について教授する。 対象の包括的アセスメント能力と高度な看護実践のための方略を探究する教授方法を実施する。 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の看護実践上の意義に関する論述内容と、研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。 倫理観 〈学修内容〉看護・研究倫理に関する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。 看護倫理の独自性の基礎をなすケアリング 看護場面で向き合う健康課題や問題に対する倫理的判断 研究の全過程における倫理的配慮 〈学修方法〉看護の対象の特性に見合った、倫理的課題を検討する教授方法を実施する。 患者や家族の擁護の立場から、安全なケア環境を促進し、倫理的実践の普及を志向する教授方法を実施する。 併せて大学院共通科目「研究倫理」を講義(対面又は多様なメディアを高度に利用)により実施し、倫理原則、研究倫理ガイドラインを活用する方法を教授する。 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究倫理に関する論述内容と、看護専門領域の高度専門職業人・研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。 創造力 〈学修内容〉看護の学際性に関する教育科目を置き、以下の必要な知識と研究遂行能力を修得できるよう教育課程を編成し、実施する。 多職種連携における看護職の役割、チーム医療における看護の専門性と協働のあり方 人びとの健康な社会生活に貢献する制度政策への看護の戦略的・政策的働きかけの方法 〈学修方法〉現代社会で求められる看護専門職としてのあり方、現状と課題、将来の方向性を考える教授方法を実施する。 保健医療福祉および看護政策の現状と課題、公的サ-ビスの理念を教授する。 各国における保健医療福祉政策、看護政策の現状と課題について比較検討する教授方法を実施する。 〈学修成果の評価方法〉評価は、論文審査において、自⾝の研究の発展可能性に関する論述内容と、看護専門領域の高度専門職業人・研究者として相応しい質疑応答、学位論文との一貫性により、達成度を総合的に評価する。 アドミッション・ポリシー 入学者受入れの方針 看護学とその学際領域における幅広く深い学識を持ち、研究遂行能力または高度で専門的な職業人に必要な能力を養うという目的を理解し、次の資質をもつ学生を求める。 高度な先端医療に対応できる技術、心理や生命倫理など全人的な理解、人々のQOLや自己回復を引き出す能力、保健医療福祉の課題などの熟達した対応が求められる分野で活躍したいと考えている者 看護の現状認識と将来の展望にたって保健医療福祉の課題を総合的・組織的に把握し、課題に対応できることを目指す優れた看護実践のためのキャリア形成を求めている者 入学者選抜の基本方針(入試種別とその評価方法) 多様な学生を受け入れるため、4月入学と10月入学を認め、年2回の入学者選抜を実施する。また社会人特別入試を実施する。 一般入試 入学者の選抜は、小論文・適性検査、外国語(英語)試験及び口述試験の成績により、高度な看護実践能力と看護研究方法を修得するための基盤となる基礎的な知識、研究遂行能力等を評価する。 社会人特別入試 入学者の選抜は、業績審査、外国語(英語)試験及び口述試験の成績により、高度な看護実践能力と看護研究方法を修得するための基盤となる看護実践実績及び(業務)研究実績、研究への関心・遂行能力等を評価する。 求める資質・能力 基盤的能力 〈求める資質・能力〉看護という学問領域に関心を持ち、看護学研究を実施することの意義を理解し、価値を置いている。 専門的学識 〈求める資質・能力〉より質の高い看護実践を提供するために、研究的アプローチによることの意義を理解し、価値を置いている。 看護の高度で専門的な職業人としてのキャリアを積むことに価値を置いている。 倫理観 〈求める資質・能力〉看護学領域の研究を遂行するにあたり、高い倫理観を有している。 創造力 〈求める資質・能力〉看護専門領域の高度専門職業人・研究者として、生涯学び、自己研鑽することの意思を有している。 カリキュラム・履修モデル カリキュラムマップ 履修モデル 研究テーマ:[看護研究者コース]看護ケアの開発とエビデンス構築 養成する具体的な人材像:看護師養成機関(大学・短大等)の教員(研究者含む)、基幹病院・地域病院の看護指導者 大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目 専門科目 研究指導 1年次 1T 研究倫理 1 英語論文作成Ⅰ 1 総合医薬学 1 看護研究 2 フィジカルアセスメント 2 看護ケアサイエンス学特論Ⅰ 2 2T 研究者としてのコミュニケーション:基礎と応用 1 3T 科学技術と持続可能社会 1 解剖生理病態学序論 1 コンサルテーション論 2 看護管理論 2 看護ケアサイエンス学演習Ⅰ 4 4T 臨床研究の計画法 1 解剖生理病態学特論 1 2年次 1T 看護ケアサイエンス学特別研究 8 2T 3T 4T 取得単位数 4 4 14 8 22 修得単位数合計:30単位(ただし母子看護学は32単位必要) 研究テーマ:[専門看護師(CNS)コース]専門看護師取得ならびに関連する領域別テーマ(母性看護) 養成する具体的な人材像:専門看護師(CNS:母性看護) 大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目 専門科目 研究指導 1年次 1T 研究倫理 1 データサイエンス特論 1 総合医薬学 1 心身健康科学 1 病態薬理学序論 1 フィジカルアセスメント 2 看護倫理 2 病態生理学 2 母性看護学特論Ⅰ 2 母性看護学特論Ⅱ 2 母性看護学特論Ⅲ 2 周産期看護実践演習Ⅰ 2 2T 地域共生社会特論 1 病態薬理学特論 1 3T 科学技術と持続可能社会 1 看護管理論 2 看護理論 2 看護政策論 2 臨床薬理学 2 周産期看護実践演習Ⅱ 2 周産期看護実践演習Ⅲ 2 周産期看護実践演習Ⅳ 2 周産期看護実習Ⅰ(1年次-2年次通年) 4 周産期看護実習Ⅱ(1年次-2年次通年) 4 周産期看護実習Ⅲ(1年次-2年次通年) 2 4T 2年次 1T 母子看護学特別研究 8 2T 3T 4T 取得単位数 4 4 38 8 46 修得単位数合計:54単位(共通科目8単位+CNS科目46) 研究テーマ:[ナースプラクテイショナ―(NP)コース]ナースプラクテイショナ―取得ならびに領域別テーマ(急性領域) 養成する具体的な人材像:看護師養成機関(大学・短大等)の教員・研究者、基幹病院・地域病院の看護指導者 大学院共通科目 研究科共通科目 プログラム専門科目 専門科目 研究指導 1年次 1T 研究倫理 1 データサイエンス特論 1 総合医薬学 1 病態薬理学序論 1 フィジカルアセスメント 2 臨床推論Ⅰ 2 救急看護演習 1 病態生理学* 2 看護研究* 2 看護倫理* 2 アドバンスプラクティス基礎特論 2 アドバンスプラクティス基礎実習Ⅰ* 1 2T 地域共生社会特論 1 病態薬理学特論 1 臨床推論Ⅱ 2 フィジカルアセスメント特論 2 アドバンスプラクティス基礎実習Ⅱ(2T-3T) 1 疾病・臨床病態概論(2T-4T) 4 3T 科学技術と持続可能社会 1 解剖生理病態学序論 1 臨床薬理学 2 看護政策論 2 医療安全(3T) 1 4T 解剖生理病態学特論 1 2年次 1T アドバンスプラクティス特論Ⅰ** 6 アドバンスプラクティス特論Ⅱ** 4 アドバンスプラクティス演習Ⅰ** 3 アドバンスプラクティス演習Ⅱ** 1 アドバンスプラクティス実習Ⅰ** 6 アドバンスプラクティス実習Ⅱ** 3 クリティカル・ケア特論** 2 アドバンスプラクティス総合実習*** 6 2T 3T アドバンスプラクティス実践課題研究 3 4T 取得単位数 4 5 15 44 3 62 修得単位数合計:急性期領域71(内実習17)、 * 1年1T-2T、** 1年4T-2年通年、*** 2年3T-4T 教員一覧 研究領域 教員氏名 リンク 基礎看護学 教授西谷 美幸 Pure 基礎看護学 准教授吉井 美穂 Pure 基礎看護学 准教授坪田 恵子 Pure 成人看護学 教授八塚 美樹 Pure 成人看護学 教授安田 智美 Pure 成人看護学 准教授山田 理絵 Pure 成人看護学 准教授梅村 俊彰 Pure 小児看護学 准教授桶本 千史 Pure 母性看護学 教授長谷川 ともみ Pure 母性看護学 准教授二川 香里 Pure 母性看護学 准教授笹野 京子 Pure 老年看護学 准教授新鞍 真理子 Pure 精神看護学 教授比嘉 勇人 Pure 地域看護学 教授田村 須賀子 Pure 人間科学 教授金森 昌彦 Pure 人間科学 准教授髙倉 恭子 Pure 行動科学 教授堀 悦郎 Pure